英語には5文型と言われるものがあります。これは英語のすべての文型を完全に網羅しているとは言えませんが、それでも5文型と呼ばれるものを押さえておけばほとんどの場合OKだ、とも言えるものです。
実例を挙げましょう。
・SV:
Dogs bark.
・SVC:
Frank is a carpenter.
・SVO:
Steve speaks five languages.
・SVOO:
Steve gave his daughter a beautiful doll.
・SVOC:
Steve forced the kid to talk.
各要素は、
主語、
動詞、
(直接)目的語、
間接目的語、
補語 と呼ばれます。
さて、これらを次のように図式化したらどうでしょうか。
◆SV:
Dogs bark.
◆SVC:
Frank is a carpenter.

(右側は疑問文の場合)
◆SVO:
Steve speaks five languages.
◆SVOO:
Steve gave his daughter a beautiful doll.
◆SVOC:
Steve forced the kid to talk.
ここで用いられている規則は次のようなものです。
・主語は四角で囲む
・動詞は主語の右下に書き、下に二本線を引く
・目的語は動詞の右下に書き、両者の間をL字形の線で結ぶ
・目的語が2つあるときはタテに並べる
・主格補語は主語の真下に書き、両者の間を垂直な線で結ぶ
・目的格補語は目的語の真下に書き、両者の間を垂直な線で結ぶ
・疑問文にするとき、助動詞を主語の左に置いて、動詞とL字形の線で結ぶ
このように配置・結線することで、はるかに視覚的に分かりやすいものになります。このような図があれば、瞬時に構造が理解できるだけでなく、記憶にも残りやすいでしょう。
もちろん上記「5文型」だけでなく、節や句を含んだ複雑な文構造にも対応しています。
“Human beings show their superiority to the brutes by their capacity for
boredom, though I have sometimes thought, in examining the apes at the
Zoo, that they, perhaps, have the rudiments of this tiresome emotion.”

(書き間違いがありますがご容赦ください。)
これは
「英文構造図とは何か」でご紹介しているもの(PC版)ほどの緻密性はありませんが、いつでも手軽に利用できる長所があります。授業においてもササッと板書して説明することができます。
この「手書き版」を解説した PDF を無料配布しておりますので、ご興味のある方は是非お読みください。
※より詳しくは下記の目次をご参照ください。
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名称:『手書き版・英文構造図』(復活版)
定価:無料
体裁:PDF(A4判、扉1p+まえがき2p+目次2p+本文59p+奥付1p)