『英文構造図』(第3版)のご案内

「英文構造図とは何か」はご覧いただきましたでしょうか? 本書『英文構造図』第3版は英文構造図に関するこれまでの蓄積を集約し、詳しく体系的に解説した教材です。

  注:すべてオンライン販売となります。ご購入は本ページ後半にある赤枠内から。

  
   ※英文構造図の例。

  
   ※PDF 版の画面。左には「しおり」が付けられています。(現在は販売しておりません。)

本書はほぼ1年半前に PDF 版として発行した『英文構造図』第2版(三部作)の後継版であり、次のような点に変更があります。
@ 日本英語教育学会および外国語教育メディア学会での発表(注を参照)から得られた知見を加味することにより正確さを増した。
A 文字サイズや色づかい等を見直すことにより読みやすくした。
B ごく易しいものも含め、原則としてすべての文に和訳を付けた。
C 全体にわたって大幅に説明を書きあらためた。
D 音読素材としても使えるよう、各例文の白文(図にしない段階の文)を掲載した。
E 仮定法の項目を「V 活用編」に新たに加えた。
F 転換練習などの学習方法を「W 方法編」にまとめた。
G 三部作(3分冊)だったものを全1冊にするとともに、書籍版(製本版)を用意した(本ページ後半に写真があります)。
H PDF 版に「しおり」を付けた(上掲の画像をご覧ください)。

  注)両学会で使用した素材は私のサイトに保存されています。
    ・日本英語教育学会でのデモ
    ・外国語教育メディア学会でのデモ

本書は次に掲げるような4部構成になっています。
  まえがき    i
T 基本編   1
  1 英文構造図とは  3
1.1 既存の方法…4/1.2 新しい記法の提案…7/1.3 英文構造図の特徴と使い方…9
  2 文構造の基礎知識  15
2.1 5文型の一覧…16/2.2 動詞と助動詞…25/2.3 肯定文・否定文とyes/no疑問文…29/2.4 修飾…34
  3 5文型  45
3.1 第1文型(SV)…46/3.2 第2文型(SVC)…52/3.3 第3文型(SVO)…58/3.4 第4文型(SVOO)…61/3.5 第5文型(SVOC)…67
  4 態と時制  73
4.1 受動態…74/4.2 時制…84
  5 文の種類  89
5.1 wh疑問文…90/5.2 付加疑問文と命令文…104
U 発展編   107
  1 発展のための予備知識  109
1.1 等位接続詞…110/1.2 従位接続詞…113/1.3 本編で学ぶ要素たち…116
  2 名詞要素@ 平叙文に対応するもの  117
2.1 that節…118/2.2 to不定詞句(名詞用法)…123/2.3 動名詞句…132/2.4 ネクサス目的語…138
  3 名詞要素A 疑問文に対応するもの  147
3.1 whether・if節…148/3.2 whether+to不定詞句…151/3.3 疑問詞節…152/3.4 疑問詞+to不定詞句…160/3.5 know型とthink型のwh疑問文…162
  4 名詞要素B 「連立」的関係を含むもの  165
4.1 簡単な導入…166/4.2 先行詞+関係詞節…169/4.3 先行詞+to不定詞句(形容詞用法)…180/4.4 先行詞+現在分詞句…184/4.5 先行詞+過去分詞句…187/4.6 自由関係詞節(名詞節)…188/4.7 関係副詞節(名詞節としての)…195
  5 形容詞要素と副詞要素  199
5.1 平叙文に対応する形容詞要素…200/5.2 平叙文に対応する副詞要素…202/5.3 「連立」的関係を含む副詞要素…217
  6 文型に関する補足  219
6.1 他動詞とみなせる句…220/6.2 SVOXいろいろ…226
V 活用編   229
  1 各種の構文  231
1.1 相関構文…232/1.2 話法…235/1.3 程度と比較…242/1.4 条件と仮定…255/1.5 特殊な語順…260
  2 さまざまな事例  271
W 方法編   285
  1 例文学習の考え方  287
1.1 例文学習の必要性・有用性…288/1.2 例文学習の落とし穴…291/1.3 知識と能力の違い…294/1.4 ソラで聞き、ソラで考え、ソラで言う…296
  2 例文の学び方  299
2.1 音声面は初期段階で…300/2.2 例文の暗唱…303/2.3 スパイラルリプロダクション(螺旋再生)…308
  3 例文の活かし方  315
3.1 語句の置換と追加…316/3.2 長崎玄弥氏の96型ドリル…317/3.3 転換練習…320/3.4 チャンク作成訓練…323/3.5 例文自作訓練…325
まず「T 基本編」は、簡単な導入から始まり、いわゆる5文型の基本について説明しています。あわせて、修飾、態と時制、否定文と疑問文などについても扱います。ここで学ぶ内容は「基本統語」(平野清『実用生成英文法』(開文社出版)の用語)と呼ぶべきもので、「U」以降の土台となるものです。
次の「U 発展編」は「発展統語」(同前)であり、「T」で学んだ基本的な文をもとにして、重層的な構造をもった文(複文)へと進んでいきます。この編は相当程度まで体系的な構成になっていますので、ここまでを丁寧に学べば、初学者向けの『FOREST』はもちろんのこと、『ロイヤル英文法』(綿貫陽ら、旺文社)や『英文法解説』(江川泰一郎、金子書房)などの本格的な文法書にも自力で取り組めるだけの力が付くはずです。
さらに「V 活用編」においては、名著『物理数学の直観的方法』(長沼伸一郎、講談社ブルーバックス、ただし初版は自費出版でした)の構文版たるべく、多くの学習者が手を焼く厄介な構文を直観的に理解できるように解説しています。必ずしも網羅的とは言えませんが、多くの気づきが得られるものと期待しています。また、後半部分では長短さまざまな事例について構造図を掲載しています(とりあげた素材は第2版と同じです)。
最後の「W 方法編」は、例文学習に対する私の考え方や取り組み方(覚え方・活かし方)について述べています。

私は中学・高校時代から英文の構造に関心を持ち続けてきました。その一方で、プログラミング論理学あるいは各種図式化法などについても熱心に学んできましたが、本「英文構造図」の開発・深化、本書の執筆・制作などにあたっては、それら複数領域の知識・技能が大いに役立ちました。また、個人的なつながりはもちろんのこと、日本英語教育学会および外国語教育メディア学会におけるデモを通じて本方式に出会われた方々から多くの肯定的な評価をいただいたことも、大きな励みとなっています。もちろん、私自身がこの構造図を活用して英語の学習を続けています。

以上を踏まえて、私が本書で紹介する方法は、英語の初心者から上級者まではもちろん、家庭教師・塾講師・学校教師の方々、さらには研究者の方々にすら、大いに役立つものであると確信しています。世界広しといえども、これほどわかりすい英文図式化法は他にはありません。ぜひ多くの方々にご活用いただきたいと思っています。

『英文構造図』第3版

  
   ※書籍版の外観…上から A6(非売品)、B6(非売品)、A5、B5(非売品)で、厚さはいずれも2cm 強。

     
   ※書籍版の中味(左は写真を含むページ)。

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書籍版(A5判) 定価 3,850 円(税込)
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※本書のページ建ては、大とびら(裏白)、まえがき 4ページ、目次 2ページ、本文(編の扉を含む)326ページ、奥付(裏白) の計 336 ページとなっています。フルカラーです。
※執筆・制作にあたっては最善を尽くしましたが、まだ多少のミスは残っていると考えられます。乱丁・落丁のような大きな問題がある場合には個別に対応いたしますので、本書の奥付に書かれている連絡先にご連絡ください。その他の場合についての責めはご容赦ください。
(JPEG 画像によるページサンプル。いずれもクリックで拡大。)
   
   
【誤植一覧】
◆ p.309 中程 :  × atmic  →  atomic  (2014/12/28 発見)

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